ハイレベルの安心・安全を叶えた工場で熟練者が「にらみ鯛」を一尾一尾丁寧に手焼き。

備長炭で手焼きするお正月の「にらみ鯛」をはじめ、魚の美味しさを引き出した加工食品を開発・製造。料理学習会なども開催し、魚料理の普及にも寄与している。また早くから食の安心・安全に着目しており、ハイレベルの品質・衛生管理を徹底するため、FDA-HACCP(対米輸出水産食品加工施設)認証を取得。顧客満足を追求した商品づくりに余念がない。

堺技衆・堺技衆・認証番号0049 株式会社川喜 代表取締役 川井一裕

代表取締役
川井一裕さん

株式会社川喜
〒590-0824
堺市堺区老松町1-1
TEL 072-245-3666
創業 昭和 36年 10月
資本金 1,000万円
従業員 80名
http://www.kawaki-jp.com
株式会社 川喜 本社工場

株式会社 川喜 本社工場

備長炭の焼き炉で丁寧に焼き上げられていく
備長炭の焼き炉で丁寧に焼き上げられていく

水や餌にこだわり育てた鯛。約5万匹を備長炭で手焼き。

毎年12月に入ると、川喜の本社工場では、耐火レンガを組み上げた17mもの長い焼き炉が造られる。ここで約20日間にわたって、お正月用の縁起物として知られる「にらみ鯛」が備長炭で丁寧に焼き上げられるのだ。その数は1日約2500~3000尾、総数5~6万尾にのぼる。「大半がガス焼きに変わっている中で、最初から最後まで備長炭で手焼きしている所は非常に少ないです。これだけの数は、おそらく日本一ではないでしょうか」と川井社長。備長炭にこだわるのは、遠赤外線の効果で中までじんわり火が通り、ふっくら香ばしく焼き上がるため。身が柔らかく、1週間~10日間は美味しく食べられるという。素材自体にも徹底してこだわっている。天然、養殖とも扱っているが、メインは安定して供給できる養殖もの。和歌山串本の須江漁協に依頼し、外海を利用した川喜専用の養殖池を保有し、安心して美味しく食べられる鯛を独自に育てている。1つの池で約3万匹の養殖が一般的だが、あえて半数の1万5000匹とし、鯛の運動量を多くするようコントロール。無添加の餌を使い、栄養分、分量、投餌間隔にこだわり、厚手のネットで紫外線対策を施すなど、成育環境にも配慮している。こうして育てられた鯛は尾びれが大きく、見た目が重視される「にらみ鯛」に最適。養殖独特の脂っこさもなく、美味しく食べられる。主に生協や量販店で販売され、毎年購入するリピーターも多いという。

HACCP大阪府第1号。徹底した衛生管理で安心を提供。

川喜では鯛の他、鮭、サワラ、サバ、カレイなど、さまざまな水産食品を取り扱っている。最近は切り身だけでなく、熱を加えればすぐ食べられる調理済みの商品を強化。生協を通じて全国に流通するため、地域によって異なる味の好みにも対応。より細かな要求に応えられるよう、商品開発に力を注いでいるところだ。また各地で出張料理学習会を実施し、調理法などをレクチャーするなど、魚料理の普及にも努めている。食の安心・安全に対する意識も高い。川喜の本社工場は、平成17年にFDA|HACCP(対米輸出水産食品加工施設)を大阪府で初めて取得。これはアメリカが要求する対米輸出の衛生管理基準に合格した施設として、認証後も年に2回審査が行われる。全工程の衛生管理と品質管理についてアメリカの要求事項は非常に厳しいが、「継続して認証を受けることで、安全性を対外的にアピールできる」と川井社長は胸を張る。ここ最近、日本で魚離れが進み、欧米で日本食ブームが起きている。以前はカナダで獲れた鮭を現地の関連会社で加工・冷凍して日本へ輸入していた川喜も、年々輸入量が減ってきているという。日本中で魚をもっと食べてほしいと願う川喜では、国内で魚料理の普及に努めるとともに、海外市場への進出も視野に。まずは北米とヨーロッパに焦点は合わされている。

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