一貫体制で金属加工をトータルサポート。着実に進化するエンジニアリング企業。
スチール・アルミ・ステンレスなどを素材とし、設計開発・製缶・鈑金・溶接から表面処理・塗装・組立までの一貫体制を確立。分業が当たり前の金属加工業界にあって異色の存在といえるだろう。沿岸部の空調設備に求められる重塩害塗装、アルミ・ステンレスの粉体塗装など、高い技術と品質は各メーカーから高く評価されている。
代表取締役社長
中尾 達さん
| ナカオ金属工業株式会社 | |
| 〒593-8316 堺市西区山田3-715-9(堺営業所) |
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| TEL | 0725-55-0541 |
| 創業 | 昭和 35年 3月 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 従業員 | 120名 |
| http://www.nakao-nmc.com | |
株式会社 本社屋(事務所棟)
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| 開発製品例 アルミフェンス |
金属の表面処理で創業。20年で一貫体制を整備。
昭和35年、堺市深井沢町にナカオ金属工業の前身、堺パーカライジングは産声を上げた。処理剤メーカーである日本パーカライジングの加工拠点拡大の一貫として、故・中尾良和前会長に堺拠点の経営を託された形だ。当初は金属の塗装前処理専業だったが、付加価値を高めるために塗装を開始。さらに製缶専業の大久農鉄工所と合併し、昭和42年に社名をナカオ金属工業に変更し、製缶・表面処理・塗装の3分野へと事業領域を拡大。翌年に現在地で工場を建設し始め、徐々に生産体制を充実させていった。昭和48年には、溶剤塗装の際に出る排水処理設備を完備。同時期に、粉体塗装への取り組みも始めている。粉体塗装とは、粉末状の塗料を静電効果で金属に塗着させ、焼付けするもの。フランスの工場視察で粉体塗装を目の当たりにした会長が、「安全面と環境面、品質において優れている」とさっそく導入を決めた。この他社に先駆けた決断が、同社発展の原動力になったことは間違いない。現在のような一貫生産体制の基盤ができたのは昭和55年頃。その後も設備更新とともに、自社のノウハウに磨きをかけ、独自の技術を築き上げていった。やがてバブル全盛期に突入。同業他社は生産量を一気に拡大させたが、ナカオ金属工業はこれまでのやり方を頑固に守り通した。おかげでバブルの恩恵は一切受けなかったが、バブル崩壊後に真摯な企業姿勢がかえって信用となり、大きく売上を伸ばすことに。
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| 開発製品例 電力受配電設備 |
多品種少量を貫く中で開発型へと自然に進化。
ナカオ金属工業では現在、大型空調設備の筺体などを生産しているが、中には一辺が6mに及ぶ大物もある。これを、細かな部材までセットした状態で納品できるのが同社の強みだ。中尾社長は「多品種少量、大物から小物まで、一貫生産。この3つが当社の大きな特徴です。毎日の業務の中でこれらを実践していくうちに、製品の全体像が見え、当社から提案する機会が増えていったんです」と、設計開発まで手掛けるようになった経緯を説明する。折り畳みのできるスチールコンテナ、錆びないアルミフェンス、優れた耐久性の電力受配電設備、鉄とアルミを同時にノンクロム処理できる処理剤など、メーカーとの共同開発も多い。「決して新しいことをしようとしているのではありません。あくまでも業務の中で進化していきたい。今後は、設計開発の裏付けとするためにも、さらに塗装と鈑金の品位と精度を高めていきたいと考えています」。プラスアルファの付加価値を提供できる開発型エンジニアリング企業をめざし、これからもナカオ金属工業は着実に進化を続けていく。


