自然の美味しさが生きる小松菜を専作。次世代の農業経営をめざす元気ブランド。

地下天然水と有機肥料を使用し、味の濃い甘みのある小松菜を栽培。防虫ネットを張ったハウスの活用や、ハウスの周囲を防草シートで覆うことにより、夏場は農薬を1/2以下、冬場は無農薬とし、大阪エコ農産物「泉州さかい育ち」の認証を受けている。また農業のイメージアップをめざし、法人化・分業化・合理化を実現。若い人材を惹きつける、次世代の農業経営をめざしている。

堺技衆・堺技衆・認証番号0044 有限会社しものファーム 代表取締役 霜野要規

代表取締役
霜野要規さん

有限会社しものファーム
〒599-8248
堺市中区深井畑山町86-1
TEL 072-278-3900
創業 平成 10年 2月
資本金 500万円
従業員 3名
http://www.sakai.zaq.ne.jp/shimonofarm/
有限会社 しものファーム本社屋

有限会社 しものファーム本社屋

7~10名程度のパートで1日約5000パックを袋詰め
7~10名程度のパートで1日約5000パックを袋詰め

土、水、肥料…全てが天然。減農薬の「泉州さかい育ち」。

しものファームが小松菜を専作し始めた昭和55年当時、関西には小松菜を作る農家はなかった。そんな時代に、現会長が小松菜に着目したのは、栄養価がほうれん草より高いこと、1年に6回栽培できて土地が有効に使えること、料理方法が多彩にあることだった。平成元年には、いち早く減農薬にチャレンジ。現在約4800坪もの広大な圃場に大型連棟ハウスを設けているが、そのハウス全体を防虫ネットで覆い、周囲に防草シートを張るなど、減農薬のための対策を施している。「それでも1ミリの網の目から、卵や幼虫が入り込むことがあります。完全に無農薬にはできないので、夏は2~3回、冬は無農薬で栽培しています」と霜野社長。平成14年には、大阪エコ農産物「泉州さかい育ち」として大阪府知事の認証を受け、厳しい検査をクリアしながら今も継続。堺市の食品衛生検査では、100点満点とのお墨付きをもらっている。同社のこだわりは農薬だけではない。平成16年に完成した長峰ハウスはもともと粘土質だったため、砂利の上にミネラル分の多い国産の海砂を入れた。全ての畑に使う肥料と堆肥は有機の天然成分、自動かん水装置で撒かれる水は地下150mから汲み上げた天然水だ。温度センサーを備えてハウス内を最適温度にキープするとともに、雨を感知すると屋根が自動的に閉まる仕掛けを施している。収穫後の洗浄にも、地下60mから汲み上げた天然水を使う徹底ぶりだ。

法人化や作業環境の整備など農業の次世代継承にも努力。

同社の小松菜は内側に丸まっていて、卵形をした葉は見た目にも美しい。しかも柔らかく繊維が残らない上、甘みのある濃い味が特徴だ。加湿器を備えた冷蔵庫や冷蔵車など、保管にも万全の注意がはらわれた小松菜は、家庭の冷蔵庫で1週間~10日持つという。品種は季節によって使い分けるが、さらに美味しい品種を求めて、毎年5~10品種を試作。スタッフが家庭へ持ち帰り、家族とともに試食。感想を持ち寄って、品種の選定に役立てている。出荷先は、主に堺市内のスーパーやコープで、なかには「しものファーム」の独自ブランドで店頭に並んでいるものも。その他、堺市の小学校95校の給食材料としても出荷している。しものファームがめざすもう一つの大きな目標が、農業を次世代へ継承すること。平成10年に法人化したのも、従来の農家のイメージを一新するためだ。農作業も、収穫と洗浄以外は全て機械化・自動化。作業所には有線放送が流れ、休憩室や研修室も完備されている。「小学校の農業体験や農業大学校の研修、国内外の視察などを受け入れているのも、一人でも多くの人に農業の素晴らしさを知ってほしいからです」と、明るく語る霜野社長。元気なスタッフたちの努力は、「とっても元気なヘルシー野菜たち」に実っている。

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