リチウムイオン電池用ガスケットに特化。求められる品質価値を創造して新たな未来へ。
携帯電話などのリチウムイオン電池用ガスケットを、射出成形技術によって開発・製造。高精度を生み出す加工技術と独自のシステム、徹底した統計管理は、国内外の大手企業から揺るぎない信頼を集めている。自動車向けリチウムイオン電池用ガスケットの研究開発も、いよいよ大詰め。常に先を見つめてきた同社にまた、新しい未来が輝き始めている。
代表取締役社長
澤田明伸さん
| 大和化成株式会社 | |
| 〒587-0012 堺市美原区多治井249-4 |
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| TEL | 072-362-3275 |
| 創業 | 昭和 29年 4月 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 従業員 | 10名 |
| http://www.daiwa-kasei.jp | |
大和化成 株式会社 本社屋
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| リチウムイオン電池用ガスケットの一例 |
携帯電話の進化とともに20ミクロンの高精度を実現。
プラスチックやゴムの成形品製造を行っていた大和化成が、電池事業に参入したのは昭和54年のこと。最初の製品は、海水電池という特殊なものだった。翌年に法人化し、まだ20歳代だった澤田社長が就任。さらに昭和60年、世界的に大ヒットしたステレオカセットプレーヤーの小型角電池用ガスケットを製造することになる。一般ユーザーの目にふれることはないが、電池の液漏れや短絡を防ぐ上で欠かせない重要部品だ。現在のメイン製品は、月に約2000万個出荷しているという小型リチウムイオン電池用ガスケット。携帯電話やデジタルオーディオプレーヤーなどに使われており、特に携帯電話に関しては発売当初から開発に携わってきた。各携帯電話会社のさまざまなメーカーに採用され、そのシェアは約20%に及ぶ。携帯電話の進化はめざましいものがあるが、同社の技術・品質向上とも無関係ではない。この20年余りの間に精度は著しく高まり、独自の射出成形技術による寸法精度はなんと20ミクロン(100分の2ミリ)以内。PFAやPPS、PPなど、あらゆる素材を知り尽くしていることも大きな強みになっている。
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強みは企画力と生産管理。新たな取り組みも着々と。
「営業には、ここ何年も行ったことがありません」という澤田社長。その理由は、クレームの出ない製品づくりをめざした同社ならではのノウハウにある。「ものづくりとは、単に形にするのではなく、品質価値をつくること」という信念のもと、メーカーで新製品が計画されるやいなや求められている機能を把握。最適の材料、仕様、設計、製造工程を提案していく。澤田社長は、目的に応じた材料、図面、加工、さらに性能、コストの全てをバランスよくコーディネートするのが役目だと語る。電池メーカーの専門家たちも、素材や機械にまで精通した同社には一目を置いている。精度と効率を追求した工場は、17時から翌朝8時まで完全無人自動化。スタッフは日中の勤務中、主に品質チェックや梱包などを担当する。機械は同社でカスタマイズし、オリジナルの生産システムを確立。製造データはコンピュータに蓄積され、万一に備えている。ISO9001と14001も同時に取得。「小型リチウムイオン電池用ガスケットに関しては、ほぼ完璧のシステムが整備された」と自信を見せる。次に同社のメインとなるだろうと期待されているのが、ハイブリッドカーの大型リチウムイオン電池だ。次世代の乗り物と言われる「Eliica」にも、慶應義塾大学との産学共同研究プロジェクトのリチウムイオン電池に対してもガスケットを提供。「2年後には、小型と大型の生産比率は半々になる」と近未来を予測する同社は、すでに新しい工場用地取得へと動き出している。


