「すしのこ」「はちみつ黒酢ダイエット」大ヒット商品を送り出す研究の歴史。
世界で初めて食酢の粉末化に成功し、粉末調味料として市場へ送り出した。ご存じ「すしのこ」である。その後、食酢で初めて「生の酢」の製品化にも成功した歴史がある。近年は「はちみつ黒酢ダイエット」に代表される飲料で新たな市場を開いた。さまざまな酢を製造開発する中で培った最先端技術を生かし、黒酢エキスの大腸発ガン予防効果を発見するなど、優れた研究成果もあげている。
代表取締役社長
播野 勤さん
| タマノイ酢株式会社 | |
| 〒590-0940 堺市堺区車之町西1-1-32 |
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| TEL | 072-238-1021 |
| 創業 | 明治 40年 6月 |
| 資本金 | 20,000万円 |
| 従業員 | 300名 |
| http://www.tamanoi.co.jp | |
本社社屋 外観
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黒酢ドリンクで新しいマーケットを創造。
タマノイ酢は、明治40年、大阪にあった5つの蔵が集まって創設された。もともとは堺で作られていた和泉酢が始まり。「玉迺井」の商標は、豊臣秀吉の時代に製酢業者が堺から大阪へ移った頃から用いられていたという。同社の歴史は、研究の歴史そのものといえる。昭和38年、世界で初めて食酢の粉末化に成功し、「すしのこ」を発売した。お酢を粉末調味料にしてごはんにまぜる、という思いがけない着想が大ヒット商品を生んだ。昭和59年には、食酢として初めて「生の酢」の製品化に成功。無蒸煮発酵で加熱しない製法のため、酢の風味と香りが格段に違う。既成概念にとらわれない企業体質は、平成8年、大ヒット商品となった酢をおいしく飲めるドリンクにした「はちみつ黒酢ダイエット」を生み出した。黒酢は、特有の鼻にツンとくる芳香や味が苦手という人が多い。それをゴクゴク飲めるおいしさにしたのは、長年、黒酢を科学してきた同社だからできた技といえるだろう。「はちみつ黒酢ダイエット」は、健康飲料という分野で、お酢の新しいマーケットを創造した。健康志向の高まりとともに大きな話題を呼び、第18回食品ヒット大賞を受けている。その後もスポーツ飲料や、世界的なソムリエ田崎真也氏監修のこだわりの調味酢などを発売。市場をより活性化しようと、魅力ある商品の開発に力を注いでいる。
最先端技術を生かし、食を通じて社会に貢献。
同社は独自の研究施設を持ち、素材の基礎研究や徹底した品質管理を行っている。ライフサイエンス研究所では、多種多様な商品を製造開発する上で特に重要な酢酸菌を用いた研究に取り組んでいる。昔から体に良いとされてきた黒酢について、科学的な実験データをもとに、黒酢にはさまざまな健康作用があることを発見。活性酸素を消去する力や、血圧の抑制につながる働きが確認された。さらに、黒酢エキスの大腸発がん予防効果、ヒトがん細胞増殖抑制効果が明らかとなり、日本癌学会で報告している。これまでに蓄積した発酵技術を公開する目的で、共同研究、技術提携にも積極的だ。また、このような研究成果や培った技術経験を生かし、がんや生活習慣病の予防に役立つ機能性食品の開発を目指す。食を通じた社会貢献は、長い歴史と優れた技術を持つ企業の使命でもあろう。

