地鶏肉「阿波尾鶏」を届ける加工拠点。手作業と最新設備で良質・安心のものづくり。
徳島県を代表する清流・海部川に面した約6万坪もの農場で、伸び伸びと育てられた地鶏。これを加工する関西の拠点が堺市にある。ここから供給される純国産の新鮮な鶏肉は、堺市内をはじめ大阪府下の百貨店や焼き鳥専門店などへ流通。舌の肥えた食通が多い、大阪の食文化を陰で支えている。
センター長
山中 文吾さん
| 株式会社丸本 | |
| 〒599-8247 堺市中区東山314(大阪加工センター) |
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| TEL | 072-234-1231 |
| 創業 | 昭和 39年 2月 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 従業員 | 600名 |
| http://www.malmoto.co.jp | |
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| 徳島産の地鶏「阿波尾鶏」 |
徳島の広大な農場で育ったJAS認定第1号の地鶏。
山と海に囲まれ、清流に臨む大自然の真ん中に、株式会社丸本の本社と農場はある。ここでは同社グループのひとつであるオンダン農業協同組合が肥育管理を担当し、シャモの血統を受け継ぐ地鶏「阿波尾鶏あわおどり」を育てている。「阿波尾鶏」は、平成12年に制定された「地鶏肉」特定JAS規格に、日本で初めて認定されたブランド肉。年間生産量は200万羽に及び、この数は有名なブランド鶏肉を抑えて今や日本一を誇っている。「阿波尾鶏」は歯ごたえのある弾力と、コクのある深い味わいが特徴。「旨味成分であるグルタミン酸の含量が、他の鶏種に比べて多い」という、検査機関からの報告もある。堺市に進出したのは昭和53年のこと。同地を拠点に選んだのは、下処理後の鶏肉が到着する和歌山と、巨大マーケットを抱える大阪の中間点に当たっているため。長年にわたって大阪営業所として加工・販売を行ってきたが、平成19年にものづくりに専念するため加工センターへと移行。「食の安心・安全が叫ばれている今、加工面と衛生面により力を入れていきたい。より基本に忠実に、というのが加工に特化した理由です」と山中センター長は語る。徳島で育てられた地鶏肉はここで切り身や焼き鳥とし、関西エリアのマーケットに出荷。国産地鶏肉を地元で加工し、チルド品として出荷している工場は日本でも数少ない。
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| 手作業で加工された焼き鳥 |
品質にこだわるから手作業。地元との交流も積極的に。
機械加工が増えている昨今だが、同社ではほとんどの行程が手作業。焼き鳥をとってみても、炭火の上で串がくるくる回らずまんべんなく焼けるよう、作業員が縫うように串を丁寧に刺していく。多い人で1日に1000本仕上げるものの、実はコツをつかむだけでも6カ月以上かかる難しい作業だ。堺の地場産業である料理包丁も、鶏肉加工に活躍しているという。加工センターに移行後、従来の取引先であるスーパーや生協、専門店だけでなく、大阪府内の大手百貨店が取引先に加わった。味と品質はもちろん、安全面への高い意識と厳しい管理体制が認められた形だ。さらに「地元の人たちに鶏肉本来の旨味を知ってほしい」と、年に8~9回程度、調理や試食、工場見学などのイベントを開催。今後も地域の人々とのコミュニケーションを大切にしていきたいと考えている。その他、消費者に「阿波尾鶏」をアピールする恰好の機会になっているのが、週に1回の社員販売だ。「作業員の大半は主婦です。ご近所に頼まれて、一度に12kgも購入する人がいるほど。それだけ美味しさを認めてくれているということですから、やはり嬉しいですね」と山中センター長。口コミの力にもますます期待がかかる。


