メーカー機能と商社機能を融合させてありとあらゆる部品・製品づくりを可能に。

ネジの専門商社をスピンアウトした城岡社長が設立。サラリーマン時代の経験が「大失敗賞」というユニークな社内制度を生み出し、社員のやる気を喚起している。工場は現在、堺市と中国上海にあるが、関東エリアの市場開拓のため、関東における生産拠点開設をめざしているところだ。

堺技衆・堺技衆・認証番号0012 太陽パーツ株式会社 代表取締役社長 城岡陽志

代表取締役社長
城岡陽志さん

太陽パーツ株式会社
〒591-8014
堺市北区八下北1-23
TEL 072-259-9339
創業 昭和 55年 1月
資本金 3,000万円
従業員 120名
http://www.taiyoparts.co.jp
太陽パーツ株式会社 社屋

太陽パーツ株式会社 社屋

本社ショールーム
本社ショールーム

開発から流通までこなすあらゆる部品の百貨店。

「部品の加工技術は100以上もありますが、それを全て持っている会社はありません。うちは独自の技術だけでなく、膨大なネットワークを利用してどんな加工も可能にしているんです」と語るのは、創業者で現社長の城岡氏だ。製造技術を誇るメーカー機能、提案力を駆使する商社機能、その2つを併せ持っているのが太陽パーツの特色だという。企画、開発、設計、試作、加工、組立、流通までこなすワンストップセールスをアピールするため、城岡社長が考えたキャッチフレーズが「部品の百貨店」。素材も、金属、ゴム、プラスチック、木材など多岐にわたっている。「お客様のテーマに応じて、どんな物でも形にする自信があります。流通まで任せていただきますから、お客様が在庫を持つ必要もありません」と、ユーザのメリットを強調する。黒子に徹してOEM商品を作り続けている同社だが、自社ブランドを持ちたいと取り組んだ製品もある。システムキッチンにビルトインされている昇降棚「スムースダウン」だ。販売から10年以上、各社の仕様に合わせた太陽パーツ製の昇降棚は高いシェアを誇るようになった。システムキッチンの関連製品は、今もメーカーといっしょになって開発し続けている。

「大失敗賞」が挑戦する社風と人材を養成。

ユーザの要望に応じた製品を作るには、あらゆる製造方法に熟知していなければならない。同社が何より大切にしているのが、それを可能にする人材だ。スタッフのやる気を城岡社長は後押しする。おかげで、大きな失敗も経験した。自動車関連用品の販売で大赤字を出してしまったのだ。「怒ってもしょうがない。逆にこれをネタに使ってやる気を起こさせようと、担当者に金一封を与えて表彰したんです」。これが、テレビや雑誌でも取り上げられた「大失敗賞」の始まりだった。「何もしなければ失敗しません。ただし失敗を恐れて何もしなければ、成功もありません。中小企業なんか、チャレンジしなければ潰れてしまいますよ。だから前向きにチャレンジする社風、会社文化を作りたかったんです」と城岡社長。かくて自動車用品で失敗した担当者は昇降棚にチャレンジして大成功をおさめ、中国進出に失敗した担当者は上海工場建設の再チャレンジで成果を上げた。次々に変化していく社会環境やニーズに適用するには、自分自身もチャレンジして変化しなければならないと城岡社長は考えている。チャレンジする社風は、新しいアイデアも次々に生んでいる。現在力を入れているのは、少ロット製品の金型を低コストで実現するダイキャストとプラスチックの「カセットシステム」。ベースを太陽パーツが負担するため、コストは従来の約1/2ですむ。ベースは23型用意しているため、ほとんどの部品制作に対応できるという。オリジナリティあふれるアイデアと、果敢なチャレンジ精神。ただ無謀ではない、緻密な計算がここには隠されているようだ。

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