環境に優しいポリエチレン被覆鉄線を中心にワイヤの接着被覆技術で社会に貢献。
ワイヤの被覆技術を専門とするトワロン株式会社。ことに心線と被覆材を接着剤で完全密着させた被覆鉄線は、同社の自信とするところだ。国土交通省や各地方自治体の公共事業にも採用され、高い信頼を獲得。2002年のFIFAワールドカップ日韓大会の折りには、各スタジアムのセキュリティフェンスに採用された実績を持つ。
代表取締役社長
藤本貴美嘉さん
| トワロン株式会社 | |
| 〒592-8331 堺市西区築港新町2丁6番13 |
|
| TEL | 072-245-6500 |
| 創業 | 昭和 10年 2月 |
| 資本金 | 4,800万円 |
| 従業員 | 30名 |
| http://www.towaron.co.jp | |
トワロン株式会社 社屋
![]() |
| 千葉県 |
腐食を防ぐ接着技術で質の高い被覆鉄線を製造。
ふだんはあまり気にとめないが、鉄線に塩化ビニルやポリエステルなどを被覆したワイヤは、暮らしの至る所で利用されている。例えば、グラウンドのフェンス、落石防止のネット、クリーニング店のハンガー、書類を綴じるゼムクリップなどだ。被覆材が破れ、中の鉄線が錆びているのを見たことがある人も多いだろう。トワロン株式会社の接着被覆線「トワロンカラーワイヤ」は、鉄線などの心線と被覆材を押出し方式で接着させるため、空気や水分を完全に遮断。心線を保護するだけでなく、被覆材自体が破れにくい。万一破れや傷が生じても、心線の腐食を最小限に抑えることができる。さまざまなワイヤに被覆加工を施している同社だが、なかでも特殊ポリエチレンと心線を強力接着したオリジナルの「IRコートワイヤ」は、環境に優しい素材が使用された次世代のワイヤだ。環境ホルモンなどの発生がなく、焼却により完全燃焼するため後に残らない。耐久性・耐衝撃性・耐候性・耐摩耗性・耐寒性に優れており、山では落石防止、川や海では護岸などに利用されている。景観法の施行により、ワイヤの色も重視されるようになったが、「IRコートワイヤ」では自然な色調が再現できるため、景観を壊すこともない。
![]() |
国交省の護岸工事にも採用。被覆の主流はポリエチレンに。
国土交通省による護岸工事に採用されている製品に、亜鉛アルミ合金めっき鉄線を心線に使ったポリエチレン被覆かごマットがある。従来は塩害地区や酸性地区では、腐蝕が予想される為通常のかごマットは適用できませんでした。しかしポリエチレン被覆かごマットであれば、塩害地区や酸性地区でも使用が可能になり、非常に軽量で、30年以上の使用に耐えられるという。国土交通省による新技術情報提供システム「NETIS」にも登録。(ポリエチレン被覆かごマットの他にも、TSTバリアー50工法(落石防止柵)、高耐久性築堤マットなども登録している。)環境保全の観点からも高く評価されている。ポリエチレン被覆線について藤本社長は、「価格が少し高いこともあって開発当初はなかなか使ってもらえませんでしたが、防食性を生かしランニングコストを抑える事や環境問題が身近になってきている昨今、明らかにお客様の反応が変わってきています。塩化ビニルの被覆線の需要はまだ多いですが、確実にポリエチレン被覆線へと移行していくと思います」と自信をのぞかせる。今後について藤本社長は、「地球温暖化によって島がなくなると言われている時代。日本の国土を守るためにも貢献したいと思います。もちろん、これだけ環境に優しい製品ですので、世界に向けてもピーアールしていきたいですね」と抱負を語る。海外への輸出もスタートし、視野はすでに世界へ。「使う人の身になって作れ」という先代の言葉を胸に、今日も市場開拓と製品開発に余念がない。


