創業300余年の伝統と技を生かし、技術改新、商品開発に邁進。

文化3(1805)年創業の歴史を誇る。「堺刀司」ブランドとして、和包丁・洋包丁から、鍋各種、オリジナルのキッチン用具まで幅広く展開している。昔ながらの製法に新しい技術を取り入れ、匠の技が丹念に作り上げる包丁は、繊細な切れ味と使いやすさに優れた逸品だ。一流と称されるプロの料理人にも多数の愛用者を持つ。

堺技衆・堺技衆・認証番号0006 株式会社和泉利器製作所 代表取締役社長 信田圭造

代表取締役社長
信田圭造さん

株式会社和泉利器製作所
〒590-0934
堺市堺区九間町東1丁1ー5
TEL 072-238-0888
創業 文化 2年
資本金 1,000万円
従業員 29名
http://www.sakai-tohji.co.jp/
株式会社和泉利器製作所 外観

株式会社和泉利器製作所 外観

包丁から調理器具まで幅広く。切れ味にこだわり、使い心地を追求。

包丁は料理人の命といわれる。また、家庭の主婦にとっても日々の必需品である。和泉利器では、材質や加工、サイズ、重さ、形など、すべてにおいて使う人の立場に立ち、切れ味の良さはもちろん、使いやすさを追求し続けている。そこには、「昔ながらの製法、確かな伝統技術の上に、新しい技術を取り入れて、より品質の高い製品を」という、信田社長の信念がうかがえる。「伝統を守り継ぐというのは、ただ単に昔のまま同じことだけしていればいいわけではない」と話す。包丁作りの焼き入れ技術を生かして、鉄製のフライパンを開発したのもその一つだ。鉄の表面に特殊な高温熱処理を施し、さびにくく、金属ヘラも使えるようにした。また、刃物の研磨技術を基盤に、セラミック包丁の刃付けを実現。従来、大工場でしかできなかったセラミック包丁を自社で研げる機器を開発した。さらに、信田社長は「食育」にも積極的に関わっている。包丁と料理は切り離せないもの。子供たちに、正しく安全に包丁を使って料理をする楽しさを教えるほか、自社内にクッキングルームを設けて、人との交流も深めている。堺刃物のすばらしさを伝えたい、との思いがあるからだ。

『堺技衆』は一つのブランド。いい意味でプレッシャーに。

「刃物の本場・堺の包丁は、日本が世界に誇れる文化だ」と信田社長は言う。和包丁の繊細な切れ味がなければ、繊細な日本料理は生まれない。刃と峰の間を走る稜線のような“しのぎ”は日本の包丁独特のもので、鋭く繊細な切れ味と美しい切り口を可能にする、優れたデザインだ。刺身包丁、出刃包丁、菜切包丁など、切る食材に応じて形が違うのも理にかなっている。こうした伝統と磨き抜かれた技術の結晶である包丁は、国内外の一流シェフから絶大な信頼を得ている。また、テレビ番組「料理の鉄人」や「ビストロスマップ」「魔法のレストラン」などに包丁、鍋等を提供。有名人にもファンが多い。全国のデパート・専門店での販売とともに、「堺刀司」ブランドを確立している。「今回、堺技衆の認証を受けたことにより、ますますブランド価値を高めていきたい」と信田社長。「堺技衆も一つのブランドといえる。これをいい意味でのプレッシャーにしながら、プライドを持って、さらなる技術改新を目指す」と、抱負を語る。時代のニーズに応えるより良い製品を生み出すことで、堺技衆の価値もさらに高められるだろう。

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